入道雲ふわり今日もまた
透き通るあの空をかき分ける
いつも通り夏の日々
キミに会いたくて待ちぼうけ

「あたしのこの気持ちなんてわかっちゃくれないんでしょ」
「突然いなくもなるし連絡も取れないし」
「会いたいときにいつでも会えたらいいのになんて」
「いったいキミはあの日からどこにいるんだろうか」

心の底 夏の日々
いつかの記憶と混ざり合う
ゆらめき聞こえる キミの声
いつもみたいに聞きたいのに

どこに行っちゃったの?なんて
そんなのわかってる

「キミに会いたい」なんて今日もまた
ひとりごちた昨日も一昨日も
蒸せ返るような暑さに
めらめら揺れる影法師

夏の空気にキミは溶けていく
いつかあたしもあの日を忘れてく
雲の切れ間に尾を引き続く
飛行機雲が見え隠れ

「あの日もこんな天気でいつもと変わらない日で」
「静かすぎる携帯に胸騒ぎ覚えたら」

鳴り響く着信 誰の声?
鼓動が邪魔して聞こえない
世界が暗転 白の中
視界に焼き付くキミの影

空を見上げたら 今日も
見慣れた入道雲

ひとりきり炎天下今日もまた
待てど暮らせどキミは現れず
うだるようなこの暑さで
めらめら揺れる視界線

夏の匂いにキミが薄らいで
いつか忘れてしまうその前に
飛行機雲に切り分けられた
あの日の続きを探してる

―また来年も夏を過ごそうね―
キミの笑顔がやけに眩しくて
もう戻れない二度と戻れない
あの日からずっと動けないまま

「キミに会いたい」なんて今日もまた
ひとりごちた昨日も一昨日も
いつか終わるこの暑さが
きっとあたしの目を覚めさせる

「キミとずっと一緒にいたかった」
「キミのずっと隣にいたかった」
幾度となく零した言葉
もう叶うことはないけれど

入道雲空に溶けていく
あの夏はもう決して来ないから
心の底に面影沈め
さよならいつか逢う日まで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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夏の終わりとキミが見た夢

閲覧数:95

投稿日:2015/09/27 10:52:32

文字数:780文字

カテゴリ:歌詞

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