虚空の道化

鏡の自分は笑顔？泣いてる？ 痛みを忘れて何も感じない
戯けた悲劇に居場所を無くして モブに変わった道化師さ

嘘と利得勘定で 毎日を塗り重ね
描いていた夢も今は 見えなくなっていた

飾られたエピローグ破り捨てたなら
僕は僕でいる気がした
弱い素振り見せたくなくて 何もできないまま 朝を迎える

優しい眼差しどこにあるのか 暗転していく幕で見えない
かざしたナイフは虚空を切り裂き 時が経っても道化師さ

救いを求める思いは決して声にはならず
荒んでいく、消えていくと、諦めていたけど

差し出した君の手が僕に触れていた
何も言わず、手を取られて
出口の無い舞台連れ出し わずかに見えてきた 明日への扉

なぜ、僕を助けるの？ なぜ、僕は生きているの？
なぜ、君はここが分かったの？

君が生きている世界に 踏み出していく前に
書かれていた 道化役も ここに置いていこう

虚空の心の中、満たされる思い
君がくれた夢の鍵は
どんな時も前を見つめて 歩いていけるように

温かい手で握る君と交わした 約束だから いつまででも
胸に抱き 僕は生きてく 少し生きることが楽になったよ