[シャトル]

秒を読む声が空気を
鼓動のように叩いた
白く聳える塔を
人はただ黙り見ていた

未だ虚ろな世界を
夢見から覚ますように
血潮さえ揺らす音が
海鳴りに似て響きだす

水蒸気に巻かれ
しかし誰かが叫んだ「またね」と
眠りに錆びた体が 持ち上がる

今!

轟音 空を裂き その身を翻す白槍が
涙を隠すように 夕陽に煌めいて合図した
上空 高く翔び 未だ白く輝く残像が
別れを交わすように 鴎の鳴き声で合図した

静寂の彼方に 雲が一筋輪を描いて 星屑が一粒輝いた

蒼穹 空を裂き 未だ曇ること無き白槍が
世界を揺らすように 鋼の鳴る音で合図した
陽光 花と舞い 未だ尽きることない歓声が
「ただいま」の合図を 五月雨の音で掻き消した

今日の陽が変わらず輝いた

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[シャトル](歌詞)

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投稿日:2016/10/24 04:51:37

文字数:337文字

カテゴリ:歌詞

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