曲名「春風」
作詞「坂本隆之」(たっくん)

上京してもう何年だろう 仕事を理由に先延ばししていたけど
久しぶりに帰った部屋におかれたままの勉強机を片付ける
あの頃ふでばことノートと教科書詰め込んだくたびれた鞄を
自転車のカゴ投げ込んで走った 桜の舞い散るあの通学路を思い出す

出会いの季節は祝福を 別れの季節は悲しみを
少し織り交ぜた春色の花びらが風に舞い上がる

いつまでも いつまでも 忘れないようにと フラッシュ光らせ写した思い出たち
マジックの落書きのその横でいつかの僕が今日もそっとほほえむ


引き出しの奥 フィルムの使い切ってある見覚えあるカメラ
そういえば卒業式の時に写した写真がアルバムの中見つからない

駆け足で飛び込む商店街の中 焦る気持ちと息を整えた
26枚の泣き顔と夕焼けを写した写真 あの日の記憶がよみがえる

オレンジに染まる空 小さく写りこむ 桜の枝がそっと季節を告げる
あの時に「さよなら」もまして「好きだ」なんて言えずにいた君を想う
今君に伝えなきゃ二度と会えないこと分かっていたのに君はもういない
最後まで使えずに一つ時間のずれた写真をポケットにしまう


校舎から漏れる音 通い慣れた道を曲がれば 今もあの頃と変わらずに
フィルムの中でほら 肩を抱き笑った 僕らの声が溢れ出す

いつまでも「さよなら」を言えずにいた君へ 時を超え今別れを告げるよ
部屋の外運び出した机の引き出しに 写真の束から抜き出した

夕焼けの写真をしまう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【歌詞】春風

閲覧数:259

投稿日:2010/05/18 02:14:06

文字数:638文字

カテゴリ:歌詞

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