澱んだ世界が貴方の瞼を覆ってゆく
僕は何も出来ずに
ただ見ている事しか出来ませんでした
貴方は冷たく言いましたね

「さようなら」

あの日の貴方が
未だに僕の瞼に残って囁き続ける
「何故?」
辛くて哀しくて寂しくて
掻き毟って泣きました
消しても消しても消えないあの日の貴方
壊したくて壊れたくて何も出来なかった
狂った僕を包む貴方を
この手で壊して狂わせて
消したかっただけだった
欲望に身を委ねて
歪んだ愛と窪んだ瞼で
何も出来ずに佇んでいたんです
理由もわからず佇むだけで
貴方を見ることすら出来なかったのに

瞼に残る貴方は今日も僕に囁き続ける
「何故?何故?」
此れだけのために僕は君を壊したのだろうか
壊れてしまった僕の頭には
もう何も残っていなくて
考えることを止めてしまった脳味噌を
貴方が引き裂いて逝きました

貴方を壊して僕も壊れて
狂い咲いた紅い華は
僕と貴方を包み込む
そして永遠に枯れぬ華へと
終わらない春のことを

 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

春闇-ハルヤミ-

これまたネガティブ。

閲覧数:24

投稿日:2008/12/09 19:05:36

文字数:427文字

カテゴリ:歌詞

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