君が口ずさむフレーズから
零れ落ちた記憶を集め
失くした時間を巻き戻し
汲み上げる拙い言葉

僕が遠い昔に仕舞いこんだ
変わらないモノの欠片
もいちど君の歌に預け
響かせる拙いメロディ

届かぬ想いの虚しさに、落ちてく時の砂
嘆きに暮れる心の隙間、吹き抜ける碧色の風

夢見たものも、愛したものも
ずっと、懐かしいそのままで
夕陽の色も、風の匂いも
ずっと、変わらないそのままで
”おかえり”君の声が聴こえたから
”ただいま”と、今伝えるよ

僕が作る拙いフレーズから
誰かの心に魔法をかけ
儚（くら）く不確かな径を照らす
灯りになればいいのに

君が歌う僕のフレーズから
色あせた景色が色づく
やがて世界は歌を歌い
響いてく明日へのメロディ

届かぬ想いはとらわれて、いびつな形描く
底意に歪んだ心にも、澄み渡る碧色の風

失くしたものも、置いてきたものも
ずっと、懐かしいそのままで
海の蒼さも、雨の匂いも
ずっと、変わらないそのままで
”おかえり”君の声が聴こえたから
”ただいま”と、今伝えるよ

夢見たものも、愛したものも
ずっと、懐かしいそのままで
夕陽の色も、風の匂いも
ずっと、変わらないそのままで
”おかえり”君の声が聴こえたから
”ただいま”と、今伝えるよ