始まりばかり
繰り返してる
世界ときみに
「おはよう」なんて
言えるわけないじゃん


記憶が錯綜
捏造疑惑
新しい朝
その回数は
もう覚えていない

きみは何度も
変わらず笑顔
「おはよう」なんて
まるで馬鹿みたい

そんなきみを
好きだったことすら
相も変わらず
「おやすみ」も言えず
消えてしまう

嫌だよ、そんな

悲しみに
耐えられるはずないよ

言葉を、言葉
必死で紡ぐ
わたしと、きみと
繋ぎ合わせて

ま～だ、きみの
傍に居たいよ


夜が深まる
眠りに怯え
消される今日を
続けていたいよ
…また時、忘れ

きみは何度も
変わらず笑顔
「おはよう」なんて
まるで馬鹿みたい

そんなきみを
苦しめていたら
口を閉ざして
「おはよう」も言えず
消えていたい

嫌だよ、けれど

切なさに
耐えていて欲しくない

泪を、泪
必死で堪え
わたしと、きみと
歪に繋げ

た～だ、きみを
囚われさせ


縛り付けて
厭きもせずに
繰り返して

過去と未来
境のきみ
繰り返して


今のわたしは
幽霊になったの
日記を読んで
やっと気が付いた

老いもしないで
むしろ若さを
取り戻しては
きみに「おはよう」

ま～た、時に
流されてる


今日のわたしは
きみと選んだ
永久の誓いで
繋ぎ合わせた

きみを残して
「おやすみ」を言う
わたしを嫌悪し
繰り返してる

た～だ、きみと
居たく～ては


きみの笑顔の
愛しく辛い
声が聴こえた
だからわたしは

きみより先に
「おはよう」なんて
笑顔で言っては
夜更けた頃

泣くこと忘れ
怯えも忘れ
ただただきみを
抱きしめてるよ

言えない言葉
やさしい気持ち
「おやすみ」なんて
眼を閉じていく

ば～い、ば～い
きみに言うの

ご～め、ん～ね
先に行くね

ま～だ、きみを
愛してる～、から

「おや～すみ」