【初音ミク】Fortune Light【オリジナル曲】

届かないものを見続けた人の物語。

music: Hai msc
illust: イツキイチ
vocal: 初音ミク
（敬称略）


―――以下歌詞―――


海の底から見上げる水面の
うねる光の帯を見つめ
いつか届くことを思い描く
いまだ手は光を認めず

彼方で霞み消える背に
届くことない僕が

手を振る――

Fortune light
揺らめく光の端を掴めず
ひとり見守っていた影と
存在を　かけて立ち向かう姿はきっと
英雄のそれと似ていたのだろう

雪の降り積もる水槽の
外で踊る泡の群れ
音も熱も忘れてた
もはや後戻りはできない

優雅に水面を舞えたら
嫉(ねた)みと僻(ひが)みの音(ね)が

胸を撃つ

Fortune light
焦がれた光の中で落ちて
ひとり漂っていた　彼の
存在をかけて立ち向かう姿はきっと
英雄のそれと似てしまったのか

追い続けた道は長く
途切れた地割れの上で
黒く染まる背中を見て
薄く呟いた言葉は――


Fortune light
届くはずもないそれはいつか
意味を持たなくなった

存在の欠けたこの僕の立つ姿は
きっと笑われてしまうのだろう