ゆり起こす 過大な手
注ぎこまれる 朝
肌の上 洗いながして
私に いきわたる
生ぬるい 無償の液体

根をおろした先は しろ
一枚隔ててきらめく 世界
心地ばかりがよくて いや

頑固な360°の そこ
与えられるだけの 口
どんなに 悔しがっても
透明に 退化した指先は
爪をかむことすら
かなわないの


ガラスごし たった一滴
私を染めた 元素すら
知り得ない 不運の湿潤

あこがれの蔓も伸ばせずに 壁
二枚隔ててあなたも いろ
継目をぬけるため息が すき

あらかじめの 生長
与えることをこわがる 足
おたがいさまね きっと
連理は 知識のまま枯れるでしょう
培養液に涙をたして
ふれたいの


鎖ゆく四肢の 青紫
立ちあがっても 手のなか
知りたくない 知りたいから
透明に 退化した指先で
夢の構成色数を
かぞえて

爪先立ちと ガーゼの柔らか
手をかけた鋭さに 怯む
ずらした蓋の 会い間から
初めてつながる 空気の冷たさ
遠かった痛みこそ いま
いとおしいの

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

インシャーレ

イメージとしては、箱入り娘とかつて理科の授業にシャーレの中で育てたインゲン豆をかけて2で割ったような感じです

こう見えても誤字はありません。ありませんてば

前のバージョンに読みを置いておきました

閲覧数:142

投稿日:2010/07/17 15:37:05

文字数:441文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました