ホームレスブルース

高崎たかお

もしも自分が適当な会社に就職して貯金や年金も納めず
遊んでばかりの暮らしを送って定年を迎えたらこうなるだろうなということを想定して作りました。

歌詞

税も払わず好き勝手生きてきた
俺に天罰喰らった
定年退職　会社の寮も追い出されて
ホームレスになっちまった

晴れていれば公園のベンチで
一日過ごす俺
雨の日は橋の下で
一日過ごす俺

考えてみれば俺の人生なんだったんだ
子孫一人残せなくて
ギャンブルにはまってキャバレー通って
あけはてた毎日だった

定年過ぎた脆いこの体じゃ
アルバイトすら出来やしない
空き缶集めて僅かな銭を手にして
僅かな飯を口にする

ある日ベンチで休んでいたら
少年が俺に近づく
声をかければすぐさま親が来て
「こんな人に近づいちゃダメ」と子を叱る

普通の奴なら心に傷を負うけど
俺は何も感じない
俺があの子の親なら同じことを言う
今の俺は醜くて汚いから仕方ない

死ぬのなら死んでも構わない
何も残すことなどないから
天に行けるのなら天に行きたい
だけど俺が行くのは地獄さ
何も残せぬ俺は地獄に落ちるのさ