A
ラインの通知が煩わしくなって
音を消したのいつからだっけ
スマホの明かりが眩しくて
暗い部屋で開けなくなったのいつからだっけ
朝7時のアラームが鳴る度
心臓が痛くなるようになったの
いつからだっけ
B
何でなんだろう
こんなことばっか考えるために
生きてるわけじゃないってわかってるのに
何でなんだろう
縋るのも押しつけるのも無視するのも
本当はずっと同じくらい苦しくて
苦しくて
S
何度でも確かめて何度でも気づくのだ
幸せじゃないことがこんなにもつらいこと
笑顔すら見せないで涙さえひた隠す
そんな私のために誰も生きてくれない
当たり前の痛みがいつまでも脈を打つ
それだけが生きる音
私が生きてる音

A
煙草の煙が目に沁みなくなって
酒に慣れたのいつからだっけ
ひとり寝のベッドの広さに
慣れきれずに眠れなくなったのいつからだっけ
カレンダーをめくるのを忘れて
季節から逃げてしまいたくなったの
いつからだっけ
B
何でなんだろう
こんなこといくら考えたって
目の前にある事実は変わらないのに
何でなんだろう
今だって優しい声が呼んでるのを
眠たいからって遠ざけようとしたんだ
もう嫌だ
S
何度でも確かめて何度でも気づくのだ
幸せじゃないことがこんなにもつらいこと
自分だけがひとりだ自分だけが孤独だ
そんな私の声が誰に届くと言うの
過去に沈む痛みが跡になって騒いだ
それだけが生きる音
私が生きてる音

S
何度でも夢を見て何度でも思い知る
幸せじゃないだけで息は容易く止まる
寂しさをひけらかせ悲しみを投げつけろ
そんな私のせいで誰を不幸にしても

何度でも確かめて何度でも気づくのだ
幸せじゃないことがこんなにもつらいこと
ひとりだけで生きてはいけないと言うのなら
私を抱いてくれた全てを消してくれよ
愛してほしかったと叫ぶこの鼓動ごと
それだけが生きる音
私が生きたい音