「すてきな歌ね」
微笑むテレビの中の観客
彼女はスターだった

誰もがその歌を讃えた
それが嬉しくて、嬉しくて
彼女は歌い続けた

けれど、ある日
ホールの1番後ろの壁に凭れて
静かに彼女を睨んでいた男が
彼女の美しい息を止めた

今まで誉めそやされてきた彼女は
その鋭い眼に映った拒絶の色に
耐え切れなかったのだ

彼女は二度と歌わなかった
彼女の行方は誰も知らなかった


「素敵な歌ね」
四角い箱から流れる音に
友人は観客と同じ台詞

振り返る私に、彼女は今日も問う
「もう、歌ってはくれないの?」

可笑しな話だ
私は歌ったことなど無いというのに。



 

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  • 非営利目的に限ります
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ワールドエンド

お久しぶりです。
詩とか載せてみたり。

ミクちゃんっぽいかなあとか思ってみたり。
ルカ姉でもいいと思う。

閲覧数:97

投稿日:2010/11/25 00:23:30

文字数:283文字

カテゴリ:その他

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