ただ偶像に恋焦がれ

陶酔した日々に呪われて

現を彷徨（さまよ）い往く

傀儡（くぐつ）に鳴りを潜めている

寄る辺なく藁（わら）に縋（すが）りつく凡夫

死に損ないの半端者（ハーフアス）

立てば流浪者（るろうしゃ）　座れば負傷者

歩く姿は夢追い人（ドリームチェイサー）

何者にも成れず

演じ続けるだけの生を

形成した成り果てたその思いの根底は何だ？

今　虚に光を

おいでませ哀の園

渦巻く未練の念で揺らぐ献花

花開く真秀（まほ）ろばに

残した軌跡は掠れた

諸行無常に宜候（ようそうろう）

抱く諦念の奥で盛る燐火

花散らし日は落ちて

移ろう季節の果てに君は居ない

満天下に目眩いて夢を見て　至る結末は丁か半か

重なる在りし日の影

瞳輝かせた "u & 31"

老いて枯れて憂鬱憂鬱

狂い咲く華の馨り

浸るニヒリズムの聖典自慰行為（マスターベーション）

困憊故に逃避行

寝惚け眼（ねむけまなこ）に映る追想

ゆらり揺れる蜃気楼

形が朧になっていく

闇夜照らす常夜灯

時に糧となる過去を

良しとすれば僥倖（ぎょうこう）

依然雁字搦め（がんじがらめ）なんだ

骸に愛を

翳（かげ）りゆく夜の瀬に

密かに流した泪が在った

未熟な若気の至りを

一切合切葬るには忍びない

おいでませ愛の園

幾多の出会いと共に流れる讃歌

最高の反理想郷（ディストピア）で

歪み腐り果てた "i lov u"

拝啓黒歴史よ

恥の多い生涯よ

未だ私は幻影の虜

彷徨う姿は宛ら地縛霊

歳月巡り廻れど変わりなく

あの日の餓鬼が此方を見てる