君が消えないのに Inst

かなと

午後九時半の電話
「迎えに来てよ」と我儘な君
鮮やかなカーディガンと駆け足
寒いね、今夜は冷える

抱き寄せる肩　術もなく
引き止める腕　宙を掻く
終わった患い　過去とは呼べないな
張り裂けそうな　lonelynight
見透かしてほしい　onlylight

正しさはない　ただの違い

君が消えないのに　君が消えないのに
どこまでも蝕む　心の深い場所に
君はもう居ないのに　君はもう居ないのに
残酷な温もり　この世界に残して

片割れだ、至るとこ
僕らの昨日が転がって哀しい
中身の減らない瓶
ムスクの香りが思い出させる

一縷掛けても　値なし
君が居ない世が　真実
未練は無いか　微塵も無いだろう
捨てきれぬ夜に抱く　kissyou
数えきれぬ程に　missyou

共に生きたい　それだけだった

君が見えないのに　君が見えないのに
何も無いもう無い　返らない水は流れ
僕はもう居ないのに　僕はもう居ないのに
君は今日を生きる　振り返ることもせず

忘れられないなら　寂しさ埋めるだけ
今夜は冷えるから　思い出させて、愛

君が消えないのに　君が見えないのに
一人じゃ　思い出す幸せ全て辛い
君はもう居ないのに　僕はもう居ないのに
鼻先撫でるのは　遠いムスクの香り