貴方はいつも強かった
愚痴をこぼすことはあっても 弱音はあまり吐かなかった
いつしか私は貴方の弱弱しく苦しむ様を見たいと思うようになった
これも演技と言い聞かせながら 私は貴方を苛め抜いたの
「ごめんね 私 好きな人ができた」
あなたは“そっか”と笑っていたね 私の大好きな笑顔をして
その内は泣いていたでしょう
私は素知らぬ振り
貴方は日に日にやつれていった その姿は誰も見たことが無くて
すごく魅力的で今まで以上にないくらい胸が高鳴ったのを覚えている
遂に私のサディズムは満たされた 離れていきそうな私を
「いやだ」と言って強く抱きしめる
腕の中で私は思う 「ああ至極幸福だ」と
これで貴方はもう私を忘れないでしょう
逃さないようにと拘束をするかもしれない
ぞわぞわと私の体中を何かが這いずり回った
少し気味悪く凄まじい快感―身震いを覚えた
マゾヒズムが満たされていく―大切な人を傷つけた
サディズムは抵抗すら許さない快楽へと私を導く
落ちていく奈落へ
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想