喩えるならば僕の街の前で切れる ライヴワイヤー
生き辛さすら心地よく思えてくる病気なんだ
屋根の群れの向こう側
暁闇の階調を眺めながら
キッチンのリノリウムの床を食指の腹で触った

人の悪意を咀嚼できない
人の優しさを直視できない
人より上手くできないのを
今までの環境の所為にしてる
過去以外僕を救えない
遣る瀬無い出来事を思い出が庇って
美談でおわらせている

クソッタレた僕自身が
クソッタレた世の中だって
歌っているうちは
捨てたものじゃないのだろう
空っぽだった何もかもに
必要も不要も雑駁入れてくれよ
そうして生きることに理由をつけてくれ

家族の懐かしさとか
温い風景のよそよそしさ
金で買えない幸せって
割とちゃんとあるんだけど
その幸せを助長する為に
金が必要なんだ
どうでもいいかそんなこと
礎の幸ですら触れないもんな

古いランドリーの匂い
街が動いていく勢いに
身を任せて朝が霞む

救いようない僕自身を
救いようない世に託けて
腐っているうちは
毛先ほども変わらないのだろう
蓄容量少ないくせに
悪意にも薬にも変換できない
僕の痛みのバッテリー

救いようない僕自身を
救いようない世の中だって
クソッタレた何もかもを
嵩増した心すら抱えて

クソッタレた僕自身が
クソッタレた世の中だって
歌っているうちは
捨てたものじゃないのだろう
左様ならって何もかもの
必要も不要も雑駁消してくれよ
そうして生きられたら
どれほどいいのだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

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投稿日:2023/08/14 02:16:21

文字数:630文字

カテゴリ:歌詞

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