A u t h O r .
遠く 想像の世界 僕の言葉が
慾望の飽和する紙面に並ぶ
一寸 血を流すだけで 君の命が
価値を取り戻す の言葉を鵜呑みにする者
機関車が通り過ぎるたびに
死ねない己を恨んでは
愛用のペンを捻じ曲げる
世界は忽ち青に染まる
紡がれた言葉には意味が無くて
羅列の中に閊える 悲痛な叫び
今宵の月が照らす 僕の姿
運命の瀬に 野草が咲く
遠く 凄惨な時代 僕の言葉も
絶望に埋もれ 紙面を濡らす
もっと 血を流せ君は 君の命は
凡庸を呈する世界に呑み込まれるな
悪足掻け
刻まれた烙印に抗えない
辺鄙な大人になれば消えるだけだ
今宵の月が照らす 君の姿
憧れていた 虚実を裂く
嘘に塗れ 目を腫らせた
涙の沼 抜け出せないで
君の言葉 の端に 武器を持たせるには
血を紡ぐのだ
機関車が通り過ぎた後に
煤の舞う大空を目指して
後悔と僕は投げ捨てる
世界は忽ち青に染まる
繋がれた未来には意味が無くて
書き換えてこその言葉 それを紡げ
今宵の月が照らす 僕の姿
終止符を撃て 己の手で
刻まれた烙印が音を立てて消えた
らいいのにな
今宵の月が照らすのは何だ
己を穿て 青の先で
【 平仮名表記 】
とーく そうぞうのせかい ぼくのことばが
よくぼうのほーわするしめんにならぶ
ちょと ちをながすだけで きみのいのちが
かちをとりもどす のことばをうのみにするもの
きかんしゃがとーりすぎるたびに
しねないおのれをうらんでは
あいようのぺんをねじまげる
せかいはたちまちあおにそまる
つむがれたことばにはいみがなくて
られつのなかにつかえる ひつーなさけび
こよいのつきがてらす ぼくのすがた
うんめいのせに やそうがさく
とーく せいさんなじだい ぼくのことばも
ぜつぼうにうずもれ しめんをぬらす
もと ちをながせきみは きみのいのちは
ぼんようをてーするせかいにのみこまれるな
わるあがけ
きざまれたらくいんにあらがえない
へんぴなおとなになればきえるだけだ
こよいのつきがてらす きみのすがた
あこがれていた きょじつをさく
うそにまみれ めをはらせた
なみだのぬま ぬけだせないで
きみのことば のはしに ぶきをもたせるには
ちをつむぐのだ
きかんしゃがとーりすぎたあとに
すすのまうおーぞらをめざして
こうかいとぼくをなげすてる
せかいはたちまちあおにそまる
つながれたみらいにはいみがなくて
かきかえてこそのことば それをつむげ
こよいのつきがてらす ぼくのすがた
しゅうしふをうて おのれのてで
きざまれたらくいんがおとをたててきえた
らいいのにな
こよいのつきがてらすのはなんだ
おのれをうがて あおのさきで
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