指折り数えるあの日は何処
靡く御髪に椿の花を
引き摺り逝きて候、
墜ちて散りけり候、
尚、美しき。
爪弾く三味に紅濡らし
眦掠める椋の羽根
逝きずり求めて候、
そなたの首を乞いて候、
嗚、美しき。
血塗れの桜花食みし日想ふ
水子の悔ひはそなたの枕に
引き摺り嘆き候、
堕ちて咽び泣き候、
否、美しき。
↓以下読み↓
ゆびおりかぞえるあのひはいずこ
なびくおぐしにつばきのはなを
ひきずりゆきてそうろう、
おちてちりけりそうろう、
なお、うつくしき。
つまびくしゃみにくれないぬらし
まなじりかすめるむくのはね
ゆきずりもとめてそうろう、
そなたのこうべをこいてそうろう、
ああ、うつくしき。
ちぬれのおうかはみしひおもうふ
みずこのくひはそなたのまくらに
ひきずりなげきそうろう、
おちてむせびなきそうろう、
いな、うつくしき。
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