[日常]

いつの頃からか奇想がよぎる
雨の匂いが鼻をついた時
果ての知れぬほど巨大なものが
頭の隅で うずくような

空気のようなものだろうか
影も形も 透明なのに 確かにあると言う

一瞬きり夢に見た
"日常"が張り付いて 
消えない 消えない

見知らぬ街で過ごしたような
"日常"が張り付いて 
消えない 消えない

記憶の底にも見たことがない
それもそのはず そんな街は無い
午睡の陽だけが照らし出す街
その中にだけ 私はいた

呪縛のようなものだろうか
目もくらむほど 美しいのに どこにも無いと言う

冷たい夜のその外側 僕ら夢見た日常は
囁く 囁く
「私は君を見ている」「君は私を見ている」 と

ワンツーさんで石畳を
子供めかしたステップで
行けたら 行けたら
僕らきっと 帰れるかな 
子供みたいな日常へ
いつか いつか

猫が歌い 犬が飛んだ
"日常"が張り付いて 
消えない 消えない

星より先 春より遠い
"日常"が張り付いて 
消えない 消えない

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[日常](歌詞)

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投稿日:2016/10/24 05:29:41

文字数:438文字

カテゴリ:歌詞

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