・・・陸の人魚と海の王子・・・


1)
水面にうつる 古の王
言葉は1つも 交わせなくて
ただ白衣単(びゃくえひとえ)を身にまとい
艷めく葵に足をつける

光導く 龍の姫
手を伸ばすことは 叶わない
ただ瑠璃の鱗を身にまとい
ゆらめく葵に沈みゆく

雷鎚響く嵐の夜
落ちる雫の音に目覚め
薄明かり灯してくれたのは
瑠璃瞳(るりめ)の青年でした


重なり合った双手(もろて)の影
誰と知らないのに結び合い
伝い流れた一縷の涙
暁見せたのは咲き乱れた花弁(はなびら)だった


2)
鈍色落とす 天上に
心を憂慮に侵される
遠い轟音 揺れた大地
刹那 紅に包まれた

薄れる視界に泡と飛沫
忘れない瞳の瑠璃の色
聞こえてきたのはあの夜の
優しい声でした


交わりあった互いの視線
知ってしまった切ない想い
「ならば応えてみせましょう」
伸びた白髭(はくし)に細い左手(ゆんで)を寄せ当てた



-今繋がりそして途絶える瞬間を共に
崩れ堕ち行く社(やしろ)見届け 瞼を閉じた-



葵の海に二人融け合う
永遠(とわ)に添い遂げ支える為に
月夜に浮かぶ 水打つ鏡
黄金の泉で誠の契 交わし合おう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

・・・陸の人魚と海の王子・・・

陸の人魚→巫女、海の王子→水神(龍) です。
巫女は神の嫁ですが、実際その神を好きかどうかなんかわからない。
一方、水神様は彼女を本気で愛していました。
しかし神であるがゆえに、その想いを伝えることは叶わず、おまけに寿命が近付いてきます。
死期を悟った水神は、ある晩人に化けて巫女の寝所にお邪魔します。
巫女はそうとは知らず、されるがまま受け入れ…でも何かこの感じは…と思いながらも眠りに落ち、目覚めたときには…(以下略

そしていつも通り儀式を行おうと外へ出ると、海が荒れている。嫌な予感がすると思っていたら、遠くから龍の鳴き声が聞こえて…
気付いた時にはすでに海の中。
目に入ったのは、昨晩寝所に訪れた青年の瞳と同じ色の鱗。
聞こえてきたのは、自分に対する愛情。
巫女はもともと忠実な質+仕えているうちに恋心を抱いていたため、その想いに応えましょう…と返事をする。

そんな感じです★
そのうち小説としてちゃんとUPしよう。

閲覧数:178

投稿日:2011/01/21 23:33:43

文字数:500文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました