綿々と日々は続いてる　コンクリの壁紙連なる
群れを成した人だかりに揉まれ　一様に生き急いでる
思うより時は進んでた　止まったのは僕だけだった
僕の今が<今>でしかないなら　何を叶えたって無駄じゃないか

ひとつずつでも確実に　階段を登ってく君に
幸あれと言えない僕の　浅ましさに嫌気が差してさ

君が君でいる理由　僕が僕のままでいい理由
誰かに責められる気がして　曇った望遠鏡覗いてた
「人はいつでも死ねるんだ」って　そんな言葉に救われてきた
間違いに気付くまで　もう少しだけこのままでいさせてよ

レゴブロックで作り上げた　脆くてちゃちなヒエラルキー
そのてっぺんにいれば安全と　独り善がりにしがみつく
遠い先のことは見えない　近い将来じゃつまらない
僕の今が<今>にしかないなら　諦観なんてしてる暇はないぜ

「癒してくれ」と着けたんだ　完全遮音のヘッドホン
くそったれな世界を歌う　名も無きアーティストを思った

限られた時間を削り取り　どんな意味を残せるの？
上澄みだけを口に入れて　満足なんかしたくない
何度自問自答繰り返し　それでも答えは見出せずに
間違っててもいいから　もう少しだけこのままでいさせてよ

君が君でいる理由　僕が僕のままでいい理由

君が君でいる理由　僕が僕のままでいい理由
誰にも責めさせたりしない　ピント外れな望遠鏡でも
「人はいつでも死ねるんだ」って　なら今はまだ生き延びたくて
間違いが直るまで　もう少しだけこのままでいさせてよ

変わらないまま　世界のど真ん中で