手を引いて 小道を抜けて
この町を見渡せる人の来ない丘

背の伸びた夏草との間で
雲に彩られた空に手を伸ばした


月が満ちた次の日
大通りのバスに乗って街に向かう


夕暮れに染まる町見つめ
時に置いていかれることを望んだ
ぽつりと点いた電灯は
ねえ 何を照らそうとしているの
寂しげに光り始めた 青い季節





満たされた天(そら)に 上弦の月
あの街でも見上げたら見つかるのかな

手をつなぐ 帰りの夜道
言葉は少なく それでも分かってる


蛍の光を追って
走り回ったこの道とも もうお別れ


闇に染まったこの街の天(そら)を
満たす光が滲み ぼやけていく
ぽつりぽつりと冷たい小雨
ああ 思い出たちが溢れ出した
朧げに光り続ける 青い夏





行かないで という顔で
行ってらっしゃい という君は


昼下がりのバス停で二人
指切り嘘ついたら針千本
ぽたりと頬が厚く染まっていく
もう 手を離さなくちゃ


サヨナラの扉が開いた
チクタクと時間は戻らない
ぽかりと空きそうな胸の奥
そっと 繋ぎ止める約束の糸

強かに輝き続ける青い街 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

メタリックブルーに染まる町

去年はいつもより涼しい夏だった

閲覧数:221

投稿日:2016/10/04 19:02:26

文字数:488文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画0

  • 歌詞設定作品1

  • Megmin

    Megmin

    使わせてもらいました

    初めまして、作曲をしているMEGKENと申します。

    今回、ウーフさんの作詞された「メタリックブルーに染まる町」に曲を付けさせていただきました。
    宜しければお聞きいただけると幸いです。
    http://piapro.jp/t/sazZ

    事後報告となり申し訳ございません。素敵な詞をありがとうございました。
    よろしくお願いします。

    2017/09/12 14:29:43

クリップボードにコピーしました