■【A】■

仄暗いメトロ絆ぐ
ずっと、青単色の交差点へ
クラックモルタルと電飾看板
ビルの隙間で繁殖した
 
出鱈目に継いで接いだ
トタンの端から端へパイプ菅 
蜘蛛の巣宜敷のたくった中から
電気のネズミは口を開いた。
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■【B】■

「こちら側へおいでよ」
「そいつは無駄なもんさ」 
「いますぐ擲て」
「君が大好きな君を
嫌いな君が失くしてしまう前に!」 
-----------------------------------------
■【Ch】■

如何にかなって
如何にかなって
しまいそうになった頭も 
如何にもならないことを知っているから

実体のない、
得体のしれない
大きな猫に追いかけられている
畢生を浅墓な思慮ごと全部捨ててしまおうね
-----------------------------------------
■【A】■

御馳走を耽美しながら
御自殺の正当性を賛美している
自堕落、なるほど滑稽に映るはずだね
矛盾する僕の姿は
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■【B】■
原風景があるとか
それを誰にも教えたくないとか
たったそれだけの訳が
いつかはきみにもわかりますように
-----------------------------------------
■【Ch】■

「如何にかなって」
「如何にかなって」
救われたいだけの生活が
如何にもならないことも知っているけど

木切れや紙や金属と僕を
明確に分けているものが
こいつだけなんだ
よっぽど簡単には擲てないよ
----------------------------------------- 
■【C】■

きみの言う通り
もう艱難辛苦取り除いて
生きられたらどれほどいいのだろう
然し、悪い夢を見たあとの妙な懐かしさを
失いたくはないから
----------------------------------------- 
■【Ch】■

圧力計の
針が触れたって
気が触れたって
終いに一切合切箱に入れ
キミにゆずってしまってもいいけれど
-----------------------------------------
■【Ch】■

死なない訳も
生きている理由も
なんもかんも無くなった最後に
ひとつ残るものを知っているから

実体のない、
得体のしれない
大きな猫に追いかけられている
畢生を浅墓な思慮ごと全部抱えていこうね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

電気ネズミの誘引 歌詞

閲覧数:10

投稿日:2024/03/12 22:51:21

文字数:1,092文字

カテゴリ:歌詞

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