まばたきすれば ついえる夢
ふたりでまごころ 交わせばや
 
内衣の中に 手つかずのまま
ほんとのあたし
空のレプリカは 微熱すら持たない
 
紅い三日月が さかさまになって
袖の色はかすれ
ただひとりだけの 心望むこと
罪なのですか
 
花が咲き、散り 落つる宿命
羽衣を脱ぎ捨て 待っています
青竹のように 矢で射抜いて
ふたりでまごころ 交わせばや
 
どこにも届かず 行き場失くした
あたしの声は
たぶん喉の奥 ひっそりと待ってる
 
指たちの間 通り抜けていく
そっけない西風 
ただひとりだけを 待ち望むことは
罪なのですか
 
まばたきすれば ついえる夢
羽衣を脱ぎ捨て 待っています
刹那が永久に 過ぎ去ろうと
ふたりでまごころ 交わせばや
 
花が咲き、散り 落つる宿命
羽衣を脱ぎ捨て 待っています
刹那が永久に 過ぎ去ろうと
ふたりでまごころ 交わせばや

***

まばたきすれば ついえるゆめ
ふたりでまごころ かわせばや
 
うちぎぬの中に てつかずのまま
ほんとのあたし
からのレプリカは びねつすらもたない
 
あかいみかづきが さかさまになって
そでのいろはかすれ
ただひとりだけの こころのぞむむこと
つみなのですか
 
はながさき、ちり おつるさだめ
はごろもをぬぎすて まっています
あおだけのように やでいぬいて
ふたりでまごころ かわせばや
 
どこにもとどかず いきばなくした
あたしのこえは
たぶんのどのおく ひっそりとまってる
 
ゆびちのあいだ とおりぬけていく
そっけないにしかぜ 
ただひとりだけを まちのぞむことは
つみなのですか
 
まばたきすれば ついえるゆめ
はごろもをぬぎすて まっています
せつながとわに すぎさろうと
ふたりでまごころ かわせばや
 
はながさき、ちり おつるさだめ
はごろもをぬぎすて まっています
せつながとわに すぎさろうと
ふたりでまごころ かわせばや

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

こどくなひかり

和風のサウンドが印象的だったので、竹取物語をベースに歌詞を作らせていただきました。
かぐや姫が五人の貴公子に求婚されるシーンを軸に、「自分の内面を見て愛してほしい」と願う女の子をイメージしています。

【待月】
読みはまちづき

【花】
ここでは竹の花を指します。
竹は60-120年に一度の周期で花を咲かせますが、その後枯れてしまうそうです。

【羽衣】
かぐや姫の迎えに来た使いの者が持ってきた羽衣。
これを着ると、人としての感情を失ってしまいます。
悲しい気持ちも、誰かを愛しいと思う気持ちもすべて。

※2017/09/28追記
タイトルを変更しました

閲覧数:352

投稿日:2017/08/29 09:59:24

文字数:823文字

カテゴリ:歌詞

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