夕暮れカーディガン

あれこれ考えたって無駄でしょ
今すぐ飛び出してって逢いたいよ
星屑のカーテンの下 今 キミは
どこで頬杖ついてるのかな

　ああ…
　キスしてみたい イマジネーション膨らんで
　キミの思う壺もはや ピエロで
　街角の階段を駆けのぼる いつも ずっと
　待っているだけ… ああ！

茜色のカーディガン キミの紅い姿
まるで炎みたい 燃え盛る恋の色
でもたぶんそれは僕の為じゃないよ…
わかってるってもう うるさいな

もしかしてだけど こういうの僕だけ？
四六時中だって逢いたいよ
突き刺さるような風 今 キミも
震えたりしてないで欲しいよ

　その髪の毛に 乱反射するオレンジ
　僕の思い通りには いかぬもので
　触れたくて近づいてみるけれど また
　こうやって待ち惚けさ…ああ！

雨に濡れた通りに僕の長い影が
消えてしまうまで一緒に居てくれたあの日も
気付いたら記憶は古びてゆくから
じたばたしてもね 無意味だね

　「キスしたとしたら イルミネーション消えちゃいそうで
　何故恋って脆くて 綺麗に見えるのでしょう？」
　坂道を見下ろせば僕の街が
　灯りに包まれていた…ああ！

茜色に透けてるキミの後ろ姿 この胸沈むブルーなんて
知らないんでしょう？
でもいつかキミが僕の声聴いてさ
笑ってくれたらいいのにな…なんて、

雨が止んでしまった通りに足音だけが
響いて僕ら少しずつ離れてく
でもたぶんキミの事は忘れない。
そんな風に夕暮れが
染めてくれた、
おわかれ…