その旗が振られないことを知っていた
なし崩しの約束は容易く千切れてく
裏返りの言の葉も荒波に飲まれて
今日も誰かが誰かの終わりを決めた

星の数だけあるのなら光る星も光らない星も
ただそこに居られることを願っていた
大きな重力に引き寄せられて今も
どこかへ落ちていく最中なんだろうね

今鳴り響いているなら
今降り注いでいるなら
玉虫色の記憶で焦げ付くこともない
すり切れたレコードの傷だって
もう少し優しかったはずだから


その虹が架からないことを知っていた
とりとめない契約は無様に破れてく
宙返りの心根も滝壺に飲まれて
明日も誰かがどこかの終わりを決めた

色の数だけあるのなら満ちる色も満たせない色も
まだここに居られることを祈っていた
小さな偶力に揺さぶられて今も
どこかへ倒れてく胸中なんだろうね

今すぐ届けたいのなら
今まだ伝えたいのなら
苦虫味の味覚で錆び付くこともない
間違えたステージの音だって
もう少し楽しかったはずだから


知ってるそれを知っている
感じたそれを感じていた
だけど文字では許されない
だからそれはどうしようもない

不意の憂いは足取りを消して
小さな部屋へ私たちを閉じ込める
鍵はなく窓もないどこにいるのかも
でも目を閉じて星が見えたのなら


今鳴り響いているなら
今降り注いでいるなら
玉虫色の記憶で焦げ付くこともない
すり切れたレコードの傷だって
もう少し優しかったはずだから

今すぐ届けたいのなら
今まだ伝えたいのなら
苦虫味の味覚で錆び付くこともない
間違えたステージの音だって
もう少し楽しかったはずだから


誰も知らない旅路を月が照らしてく
どこかの光を反射して映し出すのは
消えたはずの足跡みたいな夕暮れ
もう少しだけタクトを振ってようか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

synthetic-active

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投稿日:2024/04/14 15:43:38

文字数:752文字

カテゴリ:歌詞

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