君は、どうして笑っていられるの?
―なんでだろうね、私にも、分からないよ―
どうして、"彼女達"を許せるの?
―私だってそりゃあ、許してないよ。でもね、憎んでるだけじゃ始まらないもん―

"気持ち悪い奴だな、お前"
ある日言われた言葉。
理由は、分からないけど、意味は分かる。
昔に言われた、悪口の数々。
昔にされた、嫌な事の数々。
私の心に傷はあるよ、深い、深い傷が。
でも、見た目が同じだからって、嫌いになっちゃ駄目。
だって、"その"鏡音はやってない。やってないから。
"あの"鏡音がやった事だから。
大丈夫、大丈夫。
亜種も認めてくれる正規は居る。
そう、信じた来たのに。
何で、信じる事が駄目なの?
何で、笑う事がだめなの?
誰か、教えてよ。
私は、ただ、皆を信じてて、
それは、例えば、悪い事をした人が居て、
その悪い事をした人の妹が居て、
それで、避けるのと同じ事。
それは酷い事だから、
私は酷い事なんてしたくないから。
だから、許さなきゃ。
でも・・・ある日。

「あんた・・・あの時の奴じゃない」
「お前・・あの時の事、もう許したと思ってないよな」
「・・・・・!」
"あの"鏡音が居たの。
「さあ、あの時の続きをしようか」
「・・・・いで・・」
「はい?聞こえないんですけど~」
「来ないでって言ってるの!!あんた達なんて、あんた達みたいなの、もう、二度と見たくない!!」
「お前、リンを傷つけておいてそんな事・・!」
「ねえ、貴方は、まだ誤解してるの?」
私は、"あの"レンに言った。
「何・・・今更、何か弁解しようとしても無駄だよ」
「私は、ただ一方的に嫌な事をされていただけだよ」
「何を根拠に・・っ!もう、レン!あいつやっちゃって!証拠もないくせに!」
「根拠?証拠?それなら、あるよ。リンのメモリにある映像を抜き出せば、分かるもん」
「・・・・・っ。・・・・・」
「もう、言う事は無い?」
「ええ、そうよ」
「なら、これで一件落着だね!」
私は笑った。
「ちょっと!あんた、それでいいの!?」
「僕等は、君に酷い事をしたんだよ!」
「うん、私は、それでも、悲劇を繰り返したくないから。何もしない。ただ、一つだけ、言わせてくれるかな?」
「うん」
「もう、差別やいじめはしない事。次にしたら・・・・」
私は"あの"リンレンの肩に手を置いた。
「その装置が作動して、1億ボルトの電撃が走るから、気をつけてね、じゃ~ね~!」



「・・・・・もう、酷い事は、しないでおこうか」
「だね、僕等も・・・もう、悲劇は、起こさないで置こう」
「リン!レン!早く来なさい!」
「あ、は~い!実加さん!」

fin。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

過去の絡まり

鏡シリーズ後日談です。
"あの"鏡音との再会。
そして事件解決。
ちょっと実加さんに登場してもらいました。
ララ「もう、迷わない。これが、私の決めた事だから。もう、悲劇も起こしたくないから。私は、私の道を歩む」

閲覧数:93

投稿日:2011/08/12 20:03:47

文字数:1,116文字

カテゴリ:小説

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