ありがとうを歌にして

 いつの間にか面と向かって
 話せなくなってしまった
 子供のころ買ってもらった
 プラスチックの指輪を探してる

 ただ思うだけじゃ
 伝わらないから
 この気持ち
 言葉にしよう

 綺麗だと言ってほしい
 寂しいと泣いてほしい
 馬子にも衣装だなんて言われそう

 純白のドレスに
 涙が染み込んで
 私は言う

「ありがとう」


 反抗期らしきものなら
 あったような気もするけど
 私だって馬鹿じゃないから
 節度を持って反抗してました

 水色の手紙
 封蝋を捺して
 明日へと
 届きますよう

 夢ならば覚めないで
 寒いなら暖めて
 人生で一度きりの式だから

 変わるものと言えば
 苗字くらいなもの
 大丈夫だよ
 お父さん


 声に出すだけじゃ
 まだ足りないから
 この気持ち
 歌にしよう

 綺麗だと言ってほしい
 寂しいと泣いてほしい
 私しか泣かないのは、ずるいから

 純白のドレスは
 明日から染まっていく
 心配ないよ
 お父さん
 あとで肩でも
 叩こうか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ありがとうを歌にして

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投稿日:2018/06/08 22:07:11

文字数:463文字

カテゴリ:歌詞

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