案外　大きな希望（ゆめ）に潰されて

くだらないと限界にそっぽを向いた

期待にも運にも見放され

止まない雨に刺されていた



つまらない日々に怯えながら

変わらない未来を望んでいた

決壊しそうな存在が

はてしない黒に飲まれていく



何か月何年途方に暮れながら

暮れない暗闇を見つめていた

やたら長い人生にくたびれながら

紅色を思い出す



いつか泣いて手放した朝が

どこかでまた見つけられるように

今は祈るしかできないけど

少しずつ歩んでいこう



失敗だけがこびりついて

離れない頭を打ちつける

何回消失にも縋っただろう

やれない袖を引くわずかな本能



「もしも」ばかり想像して

現に戻って溜息を吐いた

「幸せが逃げるよ」

心配ない　もう

――違う



何か月何年途方に暮れながら

暮れない暗闇を見つめていた

やたら長い人生にくたびれながら

紅色を思い出す




いつか抱いて捨て去った夢が

どこかでまた取り戻せるように

今は祈るしかできないけど

暁を信じていこう




最低な環境で咲いている花

今にも光を待ちわびている

神はくれない構ってさえも

だけど

知っているからもう一度見たいんだよ




いつか泣いて手放した朝が

どこかでまた見つけられるように

今は祈るしかできないけど

少しずつ歩んでいこう




いつか抱いて捨て去った夢が

どこかでまた取り戻せるように

今は祈るしかできないけど

暁を信じていこう


暮れない今日は紅世界に変わる