※注 歌詞というより動画の台本を意識しました。

(B.G.M. Burnin' Like a Volcano ～piano ballade edit～)

(夜、部屋の中。バーボンをロックで傾けるＭＥＩＫＯ。)
(部屋にミクがやってくる。)

ミク：(ゆっくり)お姉ちゃん、また飲んでるの？そんな強いお酒、喉を痛めちゃうよ？

(ＭＥＩＫＯ、ミクを一瞥。無視して飲み続ける。)

ミク：お姉ちゃん！歌えなくなってもいいの？

(ミク、ＭＥＩＫＯの手からバーボンの瓶を奪い取る。)
(ＭＥＩＫＯ、グラスを床に叩きつけ、外へ出て行こうとする。SE音「バリーン」)
(ミク、その背中に向かって叫ぶ)

ミク：歌わなくなったお姉ちゃんなんか・・・お姉ちゃんじゃない！大嫌い！出てって！もう帰ってこないで！

(SE音「バタン」扉が閉まる)
(舞台暗転。「Burning Like a Volcano」のイントロが流れ、タイトルロゴがゆっくりと浮かび上る。Ａメロに入る直前のブレークで曲は余韻を残して停止。ミクの姿が浮かび上がる。)

－－－－－－ミクのモノローグ－－－－－－

ミク：きっかけは、予約していた食事の待ち合わせに遅れた私を待つ間に、傍にあった自販機のカップ酒を手にしてみたことだった。お酒の味を覚えた姉は、だんだんお酒にのめり込むようになってしまった。

(再びB.G.M　～Burnin' Like a Volcano piano ballade edit～)

ミク：ふとした事でボーカリストとして認められた私が、いわゆるアイドルとして絶頂期に到達しようとしていた頃、姉はアルコールで喉をやられ、以前のような伸びのある高音が歌えなくなってしまい、凋落の一途を辿っていた。そして姉はますます酒に溺れていった。

ミク：私と姉の二人で住んでいた部屋を姉が出て行ったのは、そんな折りだった。何も持たずに出て行ったので、すぐに戻ってくると思った私は姉を追わなかった。

ミク：しかし姉は戻ってこなかった。一週間が過ぎ、一ヶ月が過ぎ、半年が過ぎても、姉からは何の音沙汰もなかった。

ミク：一年が過ぎた。アイドルとしての人気も一段落して、スケジュールに余裕ができた私は姉を探すことにした。

(この辺の場面のイメージがちょっと浮かばない・・・White Letter のPVアニメみたいなイメージ？)
(この辺の曲のイメージも浮かばない・・・)

(場面：夜になる)
(雑踏の音。)

ミク：色々なところを探し回ったが、なにせ手がかりがないので、見つからない。探し疲れた私はちょっと寂れた郊外の温泉街へとやってきた。駅に着いた頃には日も暮れて、夜になろうとしていた。

(駅前の雑居ビル、地下のライブハウスの看板。赤い服を着た女のポスター。(ただし顔は画面に写さない))

(近づく足音。止まる。)

ミク：ライブ・・・ハウス？

(足音。(プリディレイの短いリバーブをきつめにかけてコンクリの階段を下っている感を。))

(ギーッと、ドアを開ける音)

(おもむろに 「Burning like a Volcano」)

(間奏に入ったところで、少しＢＧＭのボリュームを下げ、ミクのモノローグ)
ミク：歌ってたんだ・・・・歌ってたんだお姉ちゃ(言葉を詰まらせる)・・・！

(こっちを見たＭＥＩＫＯ。微笑んで手招き。再びＢＧＭのボリュームが上がり、ギターとオルガンのユニゾンが最高潮に達している傍でミクがステージに上がる)

(Burning like Volcanoにミクのコーラスを重ねる)

(エンディングのフェードアウトと共に歓声がフェードイン)

(メテオストライクのイントロと共にスタッフロール)
(そして、メテオストライクの「まだまだ行くよぉっ！」のＭＣで素早くフェードアウト)

＜＜終＞＞