[月に似ている]

天球上に描く軌道は波に似て
星は散らす 眠りの囁き 届かない声
望遠鏡は祈りの側ら足を生やして
ドアを隠す しばしの戯れ 戻らない針

茨を掻いた血でノートを染めて
焼け付く人波を這いずる
乾きに揺らいで土に伏せるときに
夜を照らす影を思い出せるか?

月に似ている
求めても遠く届かないその姿
ただ消えないその光が!

月に似ている
宵闇に歌うその姿が

爪の先も見えずに世界は夜のよう
星(きみ)の綴る言葉の幾らも分からないのに
それでも行く 僕らは漕ぎ出す 仮組みの帆で
無窮の先 例えば輝く月夜のような


砂漠をゆく船の孤独を思う
掠れた日誌を頼って
それさえ深い闇に消えゆくときに
夜を穿つ赤を思い出せるか?

月を見ている
幼くも脳裏を灼いた淡いリドル
その続きを思いながら

月を見ている
いつの日も付かず離れないその姿
未だ見えぬその裏側

が!

月に似ている
求めても未だ届かないその姿
ただ消えないその光が!

月に似ている
宵闇に歌うその姿が

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  • 非営利目的に限ります
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[月に似ている](歌詞)

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投稿日:2016/10/24 05:26:12

文字数:444文字

カテゴリ:歌詞

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