皆一人鏡に囲まれて。
普通なんてあるわけない
君の基準はどうせ君で
「普通」の枠に嵌るため
価値観を押し付けられる
誰もが「自分は」正しいと言う
床も壁も天井も鏡張りにして
下も上も右も左も私だけ
ドアは作れないから永久に一人きり
小さなこの部屋で誰でも満足する
同じなんてあるわけない
小さい頃は何してた?
昨日何考えてた?
皆答えは違うはずだから
誰もが「こうだ」と決め付けている
声が反響する鏡張りのこの部屋
窓は作れないから外は見えない
姿反転して正しくはなれない
気づいてた私、誰とも分かり合えない
この部屋で幻見てる今は束の間の幸せ
私は出られない
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