【 A 】
ありもしないキャンパスに
絵を描いて彩った
燻る色のクレヨンは
粉々に折れていた

【 B 】
何度も消した夢の跡
汚れた指でなぞってく

【 S 】
幻だけを見ていたと
気付いたときは何もなくて
暗闇だけが広がるなら
目を閉じて耳を塞ごう

【 C 】
何度も諦めた
叫びたい気持ち
壊れては消えていく
叶わない願い

最後なら一度だけ
僕を呼んで君の声で

【 S 】
言葉にならぬ答えさえ
気づかぬままでいれるなら
最初の夜に舞い戻り
幸せな日々を繰り返そう

幻だけを見ていたと
気付いたときは何もなくて
暗闇だけが広がるから
目を閉じて耳を塞ぐよ…