夜空に光
見つけたなら
白い息でくすぐろう
僕らみたいな
浮かれた奴らに
ほらお月さまも
眉をひそめる
はるか昔の
聖なる人の
お誕生日に腰掛けて
ふわりふわり
斥力をほどけば
空中散歩だ
電飾の泉を漕いで進もう
まぶたの裏の灯り
消えたらそこで
沈めばいいさ
二進の波に
溺れたなら
丸い頬でくすぐろう
僕らはまるで
幼い子供さ
あのお星さまに
好きな名前を
いつか忘れた
埋めたい過去も
同じように片付けて
はらりはらり
宵闇に落とせば
空中散歩だ
木枯らしの滝を昇って進もう
かるたの札を撒いて
誰かがそれを
拾えばいいさ
どんな笑顔も泣き顔も
鈴の音で眠りにつく
そして再び目覚めるときは
あの言葉で
前向きな呪文で
迎えよう
空中散歩だ
天駆けるソリを引かせて進もう
轍に愛を込めて
誰かが後に
続けばいいさ
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