夜毎疼く 醜い激情は月影に満ちて
澱み膨れ上がる欲望の獣 『食イ尽クセバ良イ』と囁く
何も知らずに眠る 君の喉笛にさえ
餓える牙を爪を 闇に突き立て
踊れ 繰り繰られ狂え 月の今宵に
滲む血の味に酔い痴れながら
意味を為さない感情は手放して
この腕 噛み千切れば 月は遠く
綺麗な君にせめて見せぬように つけた仮面まで
突き破り踏みにじる獣の性を 優しく月は嘲笑って
ひとつ落ちた涙も 君の微笑みさえも
飢えた衝動が 全てを塗り潰す
踊れ 繰り繰られ狂え 月の今宵に
甘い毒の蜜に溺れながら
叶わぬ願いなら いっそ引き裂いて
血に塗れて吠えれば 君は遠く
僅かに軋む胸の奥で 微笑んだ
君の横顔が 薄れる前に
遠く遠く 君を傷つけぬ場所で
胸深く 爪突き立てて
踊れ 繰り繰られ狂え 月の今宵に
滲む血の味に酔い痴れながら
意味を為さない感情は手放して
この心臓抉れば 月は遠く
遠く
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