街外れの公園
片隅で忘れられた
誰も気がつかない
僕は君のお気に入り

幼い君のくれた花に
水をあげることもできない
君との内緒の時間を
ただ黙って過ごすよ

もしも このオルガンを
奏でることができたなら
素敵な衣装を身に着け
君だけに歌届けよう


春の静かな雨
夏の強すぎる陽射し
秋の冷たい風
少しは僕を蝕む

俯く君がささやく秘密
涙ぽろぽろ零れ落ち
辛さも痛みも全部
僕しか知らないことさ

もしも このオルガンを
奏でることができたなら
優しさばかり詰め込み
君だけに歌うたおう


君を抱きしめることも
君を見つめることもできないよ
君が教えてくれた
恋心伝えることも

もしも このオルガンを
奏でることができたなら
誰にも負けない想い
君だけに今届けよう

やがて時が流れてゆく
君は美しく旅立つ
その幸せ見届けて
道端の花になろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

公園のオルガン弾き

とある公園に置かれた「公園のオルガン弾き」と名のついた銅像の恋物語。
きっと長めの椅子があってもう一人腰掛けられるようになっています。
少女は時々「オルガン弾き」と並んでその椅子に腰掛けて、
今日あったことや将来の夢、そして誰にも言えない秘密を
「オルガン弾き」に話します。
「オルガン弾き」は答えることはできませんが、
それだけに少女の特別でいられるのです。

ま、ありがちな物語ですかね、てへへ。

閲覧数:152

投稿日:2015/01/05 12:14:12

文字数:376文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント2

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  • 舟一

    舟一

    ご意見・ご感想

    『幸福な王子』、私も似ているなあと思ってました!
    銅像が心を持つって、美しいですよね
    オルガン弾きの気持ちの清らかさが歌詞に表れていて、そういうところも、『幸福な王子』に似た雰囲気を感じるのかもしれないです

    2014/12/21 02:43:00

    • ごず。

      ごず。

      舟一さん

      きっと読み手の舟一さんの心が清らかなんですっっ
      書き手は清らかと思っていたかどうか…

      ないはずのところに何かがある
      と確定させられられるのが、創作の魅力ですよね((o(^∇^)o))

      2014/12/21 15:54:38

  • 舟一

    舟一

    ご意見・ご感想

    とても素敵な歌詞だと思いました
    いいお話ですね!本当にこんな童話がどこかで伝わってそうです

    2014/12/20 20:59:15

    • ごず。

      ごず。

      ご感想ありがとうございますーーっっ
      『幸福な王子』の影響あるなぁって、作りながら思いました.: *:( *´艸`).:゜+

      自分の作ったものに、こうして感想いただけるのってなんて嬉しいんでしょう?
      本当にありがとうございますw

      2014/12/21 00:10:57

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