ぼくは今日、ルナちゃんが居ないのでひとりぼっちです
ルナちゃんはジンさんと一緒にお出かけです
ぼくはおひさまが嫌いなので一緒に行けません

寂しいのでおうちをお散歩していると
水に大きな物が落ちた音がしました
ぼくは窓から外を見るとおうちの後ろにある泉が揺れてました
中では白が浮いてました

ぼくが泉のそばに居ると、真ん中でびしょびしょになった
シズネちゃんが居ました
また、やってる、と思いながらぼくは水に入りました
シズネちゃんは泣きながらぼくを撫でました
服の袖を噛み、泉から出しました

シズネちゃんはジンさんが居ないときいつもこの泉に居ます
いつもいつも、何で死ねないのって言います
それはぼくだけが知ってる、秘密があるからです
シズネちゃんは足を水にいれてバシャバシャしながら俯いてます
だから、ぼくはシズネちゃんに擦り寄るとシズネちゃんは綺麗に笑ってくれます
ルナちゃんとは違う、優しさと綺麗な笑顔があります

するとシズネちゃんは静かに歌います
音はどこからか、小鳥さんや風さんが奏でてくれてるようにぼくは思います

シズネちゃん、本当は歌が大好きです
ずっと、歌っていたいと思っていること、ぼくだけが知ってます
でもルナちゃんは歌が嫌いだし、ジンさんは歌が怖いこと
それを知ってるからシズネちゃんはぼくと居るときだけ歌ってくれます
そのときのシズネちゃんの横顔はとてもうれしそうでぼくもうれしいです

二人が帰ってくると分かってくるとシズネちゃんは歌をやめます
そして、びしょびしょになったままジンさんの所に駆け寄ります
とても幸せそうだけど、歌ってるときの幸せそうな顔とはまた違います
きっとぼくだけがあの顔を知ってるのだと思います


「どうしたの?」

ルナちゃんがぬれたぼくの髪を拭きながら聴いてきました
ぼくは秘密にしてないといけないので、いつもどおりルナちゃんに擦り寄ります

ーなんでもないよー

ぼくは声を出さない代わりにルナちゃんに目一杯甘えます
ルナちゃんは静かに笑うと今日あったことをぼくにおしえてくれます

そうこれは、ぼくらのとある一日の
ぼくだけが知ってる秘密のお話です

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

亜種 「ぼくだけの知っているひみつ」

久しぶりの亜種シリーズでつ
今日は可愛子ちゃん組のシズネとBAKUTOのお話

実は、シズネちゃんは歌が好きな設定
でも色々考えると歌えないと言う話
それをわんことして接しているBAKUTOちゃんだけが知ってると言う話
BAKUTOの心の声だけがつらつらと書かれてるので見づらいですな
すみません、久々に書いた気がする
いわゆる勢いまかs(ry

閲覧数:260

投稿日:2011/08/01 15:15:05

文字数:910文字

カテゴリ:小説

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  • 日枝学

    日枝学

    ご意見・ご感想

    『鏡に映る同じ世界、違うぼくら』を読んで興味をひかれたので、こちらも読ませて頂きました。
    こちらの作品も、読み終えた後に、よく分からないけれど何だか不思議な印象を受けました。主人公の内面がセリフ以外で描かれているのが良いです。敬語で書いているのも不思議をより強めているように感じます。
    こういう雰囲気の作品好きです。良かったです!

    2011/08/08 12:16:38

    • 神崎遥

      神崎遥

      メッセ&作品を読んで頂きありがとうございます!

      心内文章ばかりなのでかなり見えにくいとは思ったのですが
      亜種として作ったBAKUTOは自分の声を嫌う設定なので
      無理にセリフを言わずとも心の中ではたくさん思うことがあると言うことで
      そこを大事にしてみました

      ありがとうございました!
      作品の雰囲気はコロコロ変わってしまいますのでこういった作品が今後
      作れるかはわからないのですが、頑張って行きたいと思います
      本当にありがとうございます!

      2011/08/08 20:48:58

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