8月の夜のことだった。
確か、月が出ていた。
薄暗い路地裏でアイスを食べた。
やけに甘かった。

ふと飛んできた雪虫が、口の中へ入ってきた。
途端、妙なほろ苦さが
世界中に広がった!

真冬の空は澄んだ赤色で
草木も枯れるほど、暑苦しい。
やけに生温い北風が、湿った雪を降らせた。
口の中はまだ苦い。

蝉時雨、かぶれた両手がわたしの腕を引っ張って
夏が来るまで離さない。

黒い隕石は冷え固まって
冬が終わるのを教えない。

ライセンス

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ゆきむし

生温い冬が今年も!続きます

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投稿日:2022/12/14 21:24:50

文字数:212文字

カテゴリ:歌詞

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