【伝えられなくてごめんね】

ねえ もう1回 もう1回
君に好きだと言わせてよ
ねえ もう2度と もう2度と
後悔はしたくないから

くるりとひっくり返す
シャーペン ノートに刻んだ合言葉
「好きです」なんとなくの愛言葉
脳裏に映る 貴方の笑顔
恥ずかしくて 一生懸命消したんだ

長い廊下 揺れ伸びる影遊び
もう二度と戻らない 青春は
静かに頬を撫でる 淡い夕暮れ
楽しかったあの日々は きっと
貴方の一部にしかなかったんだ

ねえ もう1回もう1回
最後のわがままを言わせてよ
貴方は聞いてないフリを
しててもいいから だから
胸に刺さったこの想い
消し去るまで聴いててよ
ねえ もう2度と2度と
こんなことは言わないから
貴方は知らないフリを
してていいから だから
もし願いが叶うなら
もう少しだけ隣にいたいよ

くるりとひっくり返す
ボールペン 付箋に書いた合言葉
「大好き」 大きくなった愛言葉
耳に残った 貴方の声色
ドキドキして 一生懸命 噛み締めた

長い階段 全身鏡の踊り子は
もう二度と動かない 青春は
冷たく手を離す 暗い朝焼け
一緒に笑ったあの日々は きっと
貴方の中にはもう無いのだろう

ねえ もう1回もう1回
私のわがままを言わせてよ
貴方は聞こえてなくて
それでもいいから だから
この手に残る貴方の体温
冷たくなるまで握ってよ
ねえ もう2度と2度と
こんなことは思わないから
貴方は知らなくても
それでいいから だから
もし時間が戻せるのなら
2人だけの時間に戻りたいよ

もうノートがいっぱいになった
最後のページに滲んだインク
止まらない 止まらない
子供以上大人未満 中途半端な
強がりな私を許してください

ねえ もう1回もう1回
最後のわがままを言わせてよ
貴方は聞いてないフリを
しててもいいから だから
胸に刺さったこの想い
消し去るまで聴いててよ
ねえ もう2度と2度と
こんなことは言わないから
貴方は知らないフリを
してていいから だから
もし願いが叶うなら
もう少しだけ言えるなら

あなたを好きになれて良かったと
この口で言いたかったよ