自作の漫画「音楽の街に生まれて」に登場する架空のロックバンド「ライジングサンダー」。
私の楽曲はこのバンドが作って演奏しているという設定。

世界観
音楽の街

日本のある街、どことなく西洋的な雰囲気の香るこの街は
知る人ぞ知る音楽の街。
あらゆるバンドや個人が人材を求めに、活動するためにやってくる。
ここでは初心者から上級者までが混在する。
まったく楽器など手にしたことの無い人や老後の趣味にと
始める人、始めるのに敷居の低いこの街ではどんな人でも音楽の
可能性を感じることが出来るような街。

Rising Thunder
そんな多くのバンドや個人が活動する中にあるのがこのバンド、ライジングサンダー。
名前はすごそうだがマネージャーの夕子以外、音楽は素人のこのバンドは
楽曲こそ自作だがステージでの演奏はイマイチ。


バンド結成黎明期
もともとは新宮夕子が高校の時にやっていたバンド活動を卒業しても続けたかったが
当時のメンバーは就職や進学でバラバラになってしまった。音楽活動を続けたかった彼女が
そこで声を掛けたのが近所の幼馴染の沢本利一だった。
夕子は演奏は出来ても楽曲は作れなかったのでそこを演奏があまり出来ない利一が担当するところから始まる。

地元の街でのバンドの活動は敷居が高かった。演奏がうまくないとスタジオもろくに貸してくれないとか。
そこで音楽の街に移住し、そこでバイトをしながら音楽活動を始める。
とはいってもMIDI音源に夕子のキーボードが加わる演奏ではイマイチ。利一は大して楽器も出来ないので
演奏中はDTMの再生をクリックし演奏が始まると歌いだすが歌唱力もイマイチ。

島森の参加
それではダメだということはよく分かっていたのでメンバーを集めることにした。
ドラムとベースを募集したが、何人か来て演奏したが来ては去りを繰り返していた。
定着したのが島森栄。彼は家業の医者になるべく大学で勉強していたが、性分に合わず
とん挫。家業は弟に任せ、好きな音楽活動で生きて死ぬと言って千切れ雲のような生活を
していた。そんなくらいなので演奏はまぁまぁ上手かったが楽譜が読めない。
思ったことは言う人。バンド名を見てヘビメタか何かのバンドかと思ったらしい。

路地野 輝の参加
島森の加入後まもなくして路地野が加入する。彼はドラムが好きで地元で叩いていたが練習する
場所もないのでこの街へ来た。実家は農家で後継ぎだったが、こちらもいとこに農作業を任せて
音楽活動に専念した。祭りの太鼓から始めてドラムに転向したので叩くのもまぁまぁ上手かった。
中学、高校ではバンドで叩いていた。その時の仲間は夕子と同じく学校卒業と同時に終了となってしまっていた。
この街に出てきて右も左も分からなかったので昼食に入ったのがここ。
ここに貼っていたドラム募集を見て夕子に声を掛ける。
控えめな人だが調整が上手い。作曲のアイデアも出すが、前へ出ることはない。


新宮夕子
子供の頃からピアノを習っていたので絶対音感の持ち主で、楽譜も読める。演奏は上手く、中、高とバンドする
ところからは引く手数多だった。音楽教室のコンクールでも入賞したことがある。
優しい性格で楽譜の読めないメンバーにいろいろと教えたり方々の関係者とのやり取りをして
バンド活動、喫茶店の経営、コンサートの計画、運営に携わっている。
バンドにリーダーはいないが実質彼女がリーダーとなっている。
ごく普通の人。クセもなくよく働く。ファッションセンスがない。冬でもTシャツのような人。


沢本利一
PCで作曲できる人。ギターの演奏は上手くない。ボーカルもやるが歌唱力が低い。
努力して上手くなろうという気があまりなく出来ないものは仕方がないという人。
それを物怖じせずに言える。楽譜は読めない。

こんな感じで数年活動中のバンドである。

彼らのバンドのネックはロックでは大事なギターの上手い人がいなかったことだ。
ギターを担当する沢本は演奏は出来るがそれほどの腕はなかった。作曲はPCを使って作る。
MIDI音源のギターを使っても実際の演奏にはほど遠い表現しか出来なかったので
彼はギターのソロパートをバイオリンの音源に置き換えていた。
そのバイオリンの音がしっくりいっていたのでずっとバイオリンの音源を使っていた。
”どうせならもうバイオリンにしよう。”

そこでバイオリンが弾ける人を募集していたのだがジャズならともかくロックにバイオリン。
無いことはないが少ない。バイオリンが弾ける人はこの街にもたくさんいたが
毛色の違うジャンルになかなか人は集まらない。その上バンドのレベルが低いので
来てもらっても出来る人から見るとヘタすぎるので続けてくれる人はいなかった。
バイオリンが弾ける人はレベルの高い人が多かった。

千城 五月
彼女は知る人ぞ知るバイオリニストでありヨーロッパでは数々の賞をもらうほどの
人だった。しかし、ヨーロッパで活躍するクラッシックのバイオリン奏者のことなど誰も知るはずもなかった。
これは本名ではない。素性を隠している風でもある。
彼女は彼女でロックバンドでバイオリンを使ってくれるバンドを探していたがこれはこれで
なかなか需要が無かった。ようやくたどり着いたのがここだった。素人集団に一流が合流した。

これで5人そろう。というのがこのバンドのできるまでのいきさつ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ロックバンド:Rising Thunderの設定

自作の漫画「音楽の街に生まれて」に登場する架空のロックバンド「ライジングサンダー」。
私の楽曲はこのバンドが作って演奏しているという設定。
イラストのところに肖像画が記載されていますのでヒマの人はこの世界観を覗きにきてみて下さいまし。

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投稿日:2023/07/02 19:39:19

文字数:2,236文字

カテゴリ:その他

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