1)
 肌寒い空の下で
 ふわり、蕾 揺らめく
「今年も まだこの樹だけは咲いてないよ
 遅咲きなんだね」と君が笑う

 ふたり 遠く 歩いたっけ
 並木道に沿って

 春風が 髪を浚う
 
 風に舞い上がる 花びらを追う君の
 その瞳は ずっと澄んでいた
 いつまで 傍にいられるだろうか
 ぎゅっと、その手を握りしめた



2)
 どうしても 取り戻せない
 終わり 想う時がある
 教室の暗がりに
 誰もいない廊下の
 その静けさに

 すれ違い ふたり
 ぎくしゃくした
 なんて言えばよかったのかな
 
 君がさよなら告げる

 夢に見ていたの
 君の笑顔をずっと
 その隣で見守れるのを
 けど もう
 それは叶わないんだ

 ぽっかり空いた
 横が寂しい



 はじめて知った
 この胸の痛みを

 慣れないよ
 君がいない実感が
 まだ ないから



 風に舞い上がる 花びらを追う君の
 その笑顔が 記憶から消えない

 いつまで 咲き続けるのだろうか
 夕日に染まる この桜は

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

残桜

「残花」の訂正版。

閲覧数:100

投稿日:2016/05/01 01:41:43

文字数:451文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました