私知ってるよ
キミが好きな人のこと
よりにもよって私と一緒
嘘だったら良いのにね

『今日、服見ていかない？』
『私もそれ気になってた！』
『ね、学校終わったら行こうよ！』

彼とは話してるの？
告白……はまだだよね？
自分の心が自分のじゃないみたいで
キミが友達じゃなければよかった

『もうコクった？』
『今彼女いないらしいよ？』
『そうだね！　頑張って！』

口から出る正反対のコトバに
無味乾燥な　このコトバに
本当の意味はあるのかしら
本当の心はあるのかしら

『本当は』
ずっと黙ってたけど
『私も……』
彼のこと……
『ううん！何でもない！』

泣きたい

私の心は何をしたいんだろう
キミを失うのが怖いのかな

私の心は何をしたいんだろう
彼と恋人になりたいのかな

同じくらい
キミが大事だから

メールのやり取りを嬉しそうに話すキミ
それをみて嬉しい私
同じくらい苦しい私
軋む心が涙を流す

いつもと同じ帰り道
夕方の綺麗な空
キミのその顔は空の色？
それとも彼を想うから？

告白すると聞かされたとき
キミは真っ直ぐ私を見た
いつもと変わらない笑顔で
『アンタには負けない』と言った

『私も負けない』と笑った