ユア視点

「UTAU軍接近!亜種ボーカロイド隊は直ちに交戦してください!」

そう、オペレーターの菜理からの指示が聞こえ、亜種ボーカロイド隊に所属している亜種達は自分専用のボーレイシェンに乗り、UTAUとの交戦をしています。
そして、私はララと共に、UTAUの要塞へ強行突破する事にしました。

「ユアさん、何故、貴方は私と共に来るのですか?この任務は私一人でも出来ると解析できますが」

ララはそう言う。言うけれど、やはり彼女の声には感情というものがありません。
それはともかく…私は、ララに向かってこう言いました。

「いいえ、私が行かなくてはなりません、それに、私はただ、ララを巻き込んでいるだけです」

「そうですか、人の心理というものは分かり得ません」

私達は通信から聞こえてくる声を聞きながら準備を進めていました。

「今は分からないと思います。でも、きっといつか分かると信じてます。じゃあ、行きますよ…!」

「レイキ!ユアさんは!?」

そう言ったのはボイス君、そしてレイキ君は答えます。

「ユアさんは、新しい亜種と共に敵の本拠地へ強行突破するようですよ!」

「そうか、じゃあ、俺等はその道をあけなくちゃな!!」

「ちょっと!よそ見しちゃ駄目よ!後ろ!」

そう、ミラーがボイスに言うと同時に

「よっと」

ミユウが、ボイスの手前で敵を止めました。

「ありがとな!ミユウ」

「全く、よそ見すんなよ、ほら!まだまだ、敵は居る、油断は禁物だ!」

「わあった!ミユウ」

「・・・・・・・(何かしらの呪文を唱えている)・・・・・」


「おい!キリア!何してんだ!」

「いっけえ!メガスーパーランチャー砲!」

キリアがそう言うと同時にキリアのボーレイシェンから巨大なビームが出ました。

「それは只のランチャーだろ!」

ちなみに、先程からキリアに突っ込みを入れてるのはボイス君です。

「皆さん真面目にやってください。私達は何のために戦ってると思うんですか?」

そう、冷静に言ったのはリオさん。そして、

「そうよ、私達はラルちゃん達に頼まれてるじゃないの。ほら、無駄に叫んでいる暇があるのならば、真面目に悪UTAUと戦いましょう」

「そうだよ!皆ルビア様の言うとおりだよ!」

続いて言ったのは、ルビアさんとマキ君です。

「じゃあ、此処はもう、いっちゃうって事で。さあ、派手にぶちかましちゃうよ!」

「マイ、もう少し静かにしてくれ、目標を見失う」

「もう~、サウ」

「さて、大玉が来た様ね」

そう、ルビアさんが言うと。
其処には、健音テイがいました。

「テイさん、此方に戻って来て下さい」

「や~だよ、私のイバショ、こっちしかないよ~。てわけで、お相手させていただくよぉ!!!」


テイは、すぐに消えました。

「・・・何処!」

マイはすぐに辺りを見渡しますが、テイの姿は何処にもありません。

「・・・・!!マイ!危ねえ!!!!」

サウが気付いた頃には、マイのすぐ後ろにテイが居ました。

「え、サウ、何が・・・ってきゃあ!!」

「ギリギリセーフ…ですね」

私は間一髪でマイの機体とテイの機体の間でテイの攻撃をガードしました。

「ユアちゃん!」「ユアさん!!」

「皆、待たせましたね。さあ、テイ…次の相手は私です!」



「ユアさん、敵地に行った筈では」

「それが、ララに止められたんです。どうしても行かせてくれなかったんです。自分一人で行きます。って…」

「ララちゃんが・・・・?ララちゃんには、感情が無いって」

マイは少し戸惑った口調で言いました。
確かに、私だってララがそう言ったときは驚きました。

「それがね、何だか、変なんです。まあいいです。テイ、すぐに正気に戻してあげます」

私は真剣な顔でテイに向かいました。
そして、テイは

「正気?どういう事?私は正気よ?テトは、どうしたの?」

「テトは今、洗脳を解いてる途中です。貴方も、絶対に操られてるんですよ!!」

「違うね!アハハ!私達は自分の意思であそこに居るの!さあ、戦いましょう!」

*******************************

ララ視点

「・・・・・・」

一人で強行突破をした私は、ユアさんからのメモ通りに配線を組んだ。

「コード認識、パスワード「****」」

そして、配線は組まれた、これで、悪UTAUの動きは止まるはずだ。

「こちら鈴音ララ。配線組み替え終わりました。これで悪UTAUの動きは止まるはずです」

『分かりました。ララ、もう帰ってきていいですよ』

「了解」

***************************

ユア視点

「うう・・・・・!」

突然テイの動きが止まりました。

「・・・・!ララはやってくれたのですね!」

「やった!」

そのまま、テイの乗っていた機体は落ちていきます。。

「テイ!」

そして、私の手はテイの手を確かに掴みました。
その時、誰かの声が聞こえました。

【ほう、君達の力は大きいようだね。だが、まだ未熟だ。私達が戦う由も無い。そこで、提案だ】

「何が提案です、いきなり挨拶もなしに…」

【それはすまなかった。私は悪UTAUの中心の者だよ。それで、提案という物は、これから、4年間我々悪UTAUは戦いをしない。これは約束だ。破る事でもあったならば、こちらが全て責任を負おう。4年間。せいぜい強さを磨くんだな。では】

「ちょっと!待ってください!」

その声は、もう聞こえなかった。


UTAUの中心の者…。

「ユアさん!何があったんですか!」

マイからの通信がありました。

「…UTAUの中心の者と名乗る存在が、4年間の戦闘の中止を持ちかけてきました」


「…どういう、こと…?」

『…ユア、ならびにボーカロイド隊の皆さん、今すぐに戻って来て下さい』



そして、それから、4年後・・・・・・。


続く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット第8話

話が急すぎだよ!!何でこうなったかは不明だよ!
亜種の機体はボーレイシェンだよ!(意味不明)
やっぱ正規と亜種の機体名変えたほうがいいなあって思ってね。

次回は遂に現在編!の前に、話の最初のちょこっと前をします。
今回は亜種の出番でした!
もう今回出た人殆どが亜種でした!
出てる人で亜種じゃないって言ったら、オリキャラのユアさんくらいかな?正規組出てないし!
次回お楽しみに!

2013/4/3
書き直ししました

閲覧数:170

投稿日:2013/04/03 21:05:35

文字数:2,487文字

カテゴリ:小説

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