A1
果ての無い道程
地図に無い分かれ道
迷い込んだ時には
陽が昇る方へ
行けばいいわ

止め処無い先行き
地図に無い分かれ道
立ち竦んだ時には
月沈む方へ
行けばいいさ

B1
鍵はあれど
箱が見つからぬ
道行き
羽根の如き
軽い心では
墜ちるだけ

閉じた瞼
浮かぶ楽土へと
焦がれて
金に染まる果実
歯を立てた
滴る蜜は


S1
答えに至る種が
実らぬこの空の下
旅人よ 何思う
分かれ道
立ち尽くして

儚すぎる光は
護り石の一つだけ
胸過ぎる思い出は
星屑の如く擲てど


A2
流れゆく黄砂に
沈みゆく金の箱
時のままに任せて
獲り逃がすなんて
愚か者さ

流れゆく黄砂に
沈みゆく金の箱
心のまま任せて
足を取られては
愚か者ね

B2
問を解を
奪うこの風の冷たさ
花の如く脆い決意など
散るのみと

宝の夢
甘美な調べは響けど
泥に染まる
その手に握った
果実の汁は
幻想(うそ)

S2
「金の塊を重ねて
神の御名を積み上げろ」
旅人は口遊む
黄昏に惑わぬよう

その躰が潰えて
時の砂に朽ちたとて
吹き荒れる永久の風
最期の声すら消すように


B3
何処へ進む
何処で果ててゆく
運命(さだめ)か
眠る宝石(いし)に
揺れる黄金(かがやき)に
手を翳す

水は流れ
雨は彼方へと染み行く
選び取らず
砂に埋めてきた
道無き道の
果て

S3
枯れ果てた言の葉に
深く根付く面影に
旅人よ 何思う
分かれ道
立ち尽くして

実り無き旅の中
光の石握っては
繰り返し夢を見る
愚かな事だと云うべきか



【譜割り】


A1
はてのない
みちのり
ちずにない
わかれみち
まよいこんだ
ときには
ひがのぼる
ほうへ
いけばいいわ

とめどない
さきゆき
ちずにない
わかれみち
たちすくんだ
ときには
つきしずむ
ほうへ
いけばいいさ

B1
かぎは
あれど
はこが
みつからぬ
みちゆき
はねの
ように
かるい
こころでは
おちるだけ

とじた
まぶた
うかぶ
らくどへと
こがれて
きんに
そまる
かじつ
はをたてた
したたるみつは
ゆめ

S1
こたえにいた
るたねが
みのらぬこの
そらのした
たびびとよ
なにおもう
わかれみち
たちつくして
はかなすぎる
ひかり
まもりいしの
ひとつだけ
むねよぎる
おもいでは
ほしくずのごとく
なげうてど


A2
ながれゆく
こうさに
しずみゆく
きんのはこ
ときのままに
まかせて
とりにがす
なんて
おろかものさ

ながれゆく
こうさに
しずみゆく
きんのはこ
こころのまま
まかせて
あしをとら
れては
おろかものね

B2
といを
かいを
うばう
このかぜの
つめたさ
はなの
ごとく
もろい
けついなど
ちるのみと

たから
のゆめ
かんび
なしらべは
ひびけど
どろに
そまる
そのて
ににぎった
かじつのしるは
うそ

S2
きんのかいを
かさねて
かみのみなを
つみあげろ
たびびとは
くちずさむ
たそがれに
まどわぬよう
そのからだが
ついえて
ときのすなに
くちたとて
ふきあれる
とわのかぜ
さいごのこえすら
けすように


B3
どこへ
すすむ
どこで
はててゆく
さだめか
ねむる
いしに
ゆれる
かがやきに
てをかざす
みずは
ながれ
あめは
かなたへと
しみゆく
えらび
とらず
すなに
うめてきた
みちなきみちの
はて

S3
かれはてたこ
とのはに
ふかくねづく
おもかげに
たびびとよ
なにおもう
わかれみち
たちつくして
みのりなきた
びのなか
ひかりのいし
にぎっては
くりかえし
ゆめをみる
おろかなことだと
いうべきか


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

sandy fruit

閲覧数:348

投稿日:2012/02/08 11:55:24

文字数:1,522文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました