回れ幼日の風車

遠い記憶に咲く
青い小さな風車
腕を伸ばし空に掲げた
追い風が吹くたび

大切だった約束
優しい日々に足をとられ
歩き出せない君に届け
風車の追い風

胸の奥に揺れてる いくつものかがり火が
立ち止まるたび 僕らを導いた
そして辿りゆく 僕らの歌声や
あの教室や 屋上の夕焼けを
浮かぶ 淡く 青く
続く 近く 遠く

レンガ造りの校舎を
夕日がさらに赤く染めた
描いた長い僕らの影絵
また追い風が吹く

この手に触れたすべては
あのいくつものかがり火となり
僕らがすぐに気づくように
追い風に揺れてる

たくさんの灯の中
しまい忘れた後悔も
取り出しそこねた優しさも
同じように揺れてる

少し形を変えた ここからの風景も
あの日のままで 耳に残る歌も
かがり火は照らす 確かな足跡として
確かに僕を 紡いだものとして
浮かぶ 淡く 青く
続く 近く 遠く

迷い歩いて削られた
重い足枷が取れたなら
辿る轍のひとつひとつ
繋ぐ僕らの今

遠い記憶の中
回れ幼日の風車
君の背を押す風を受けて
かがり火を揺らして

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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回れ幼日の風車

閲覧数:70

投稿日:2019/08/17 20:47:47

文字数:466文字

カテゴリ:歌詞

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