鉄葉の兎

003
まばたきを忘れて 塗り潰された瞳は
赤錆(あかさび)によく似た 
朱(あけ)色の国 見つめていたよ

104
ギクシャク ポロッと 音がした
鉄葉(ブリキ)の太鼓 打ち鳴らし
上手に覆った鍍金(めっき)の上に
キレイなお服(べべ)の絵を描いた

119
鉄葉の兎 螺子(ネジ)を巻かれ
硬くて長い耳揺らす
空ろな声音(こわね)が届くでしょう
「なんて可愛い兎でしょう」と

135
着飾るのも 偽るのも 気分しだいと嘯(うそぶ)いてた
生意気だと 子どもだったと 玩具箱(おもちゃばこ)
…(間)…
に、投げ入れ傾(かし)ぐ 大事だった玩具は
くたびれ壊れ 剥げちょろけだよね

  (間奏)

 La……

236
ギクシャク ポロッと 音立てて
どこかで螺子が抜け落ちた
上手に隠し おどけてみせて
転げた欠片で転ぶまで

251
鉄葉の兎 中身はない
丈夫な皮膜(かわ)をまとうから
ぶつけてへこんだ跡隠し
固く巻き過ぎ壊れるまで

306
傾ぐ首もポーズだよと 苦し紛れの嘘で固め
壊れかけを 寄せ集めて 玩具箱
…(間)…
に、投げ入れ忘れ 見向きさえされずに
可愛い兎 鳴き声も立てずに
鉄葉(ブリキ)の兎 泣き声も出せずに
可愛い兎 軋み音立てた

  ※「…(間)…」でギギッと動く兎の首
  
   * * *

   鉄葉の兎 (ブリキのウサギ)

003
まばたきをわすれて ぬりつぶされたひとみわ
あかさびによくにた 
あけいろのくに みつめていたよ

104
ギクシャク ポロッと おとがした
ブリキのたいこ うちならし
じょおずにおおっためえっきのうえに
キレイなおべべのえをかいた

119
フリキのウサギ ネジをまかれ
かたくてながい みみゆらす
うつろなこわねが とどくでしょ
なんてかわいいうさぎでしょう と

135
きかざるのも いつわるのも きぶんしだいとうそぶいてた
なまいきだと こどもだったと おもちゃばこ
…(間)…
に、なげいれかしぐ だいじだったおもちゃわ
くたびれこわれ はげちょろけだよね

  (間奏)

 La……

236
ギクシャク ポロッと おとたてて
どこかでネジがぬけおちた
じょおずにかくし おどけてみせて
ころげたかけらでころぶまで

251
ブリキのウサギ なかみわない
じょうぶなかわをまとうから
ぶつけてへこんだあとかくし
かたくまきすぎこわれるまで

306
かしぐくびもポーズだよと くるしまぎれのウソでかため
こわれかけを よせあつめて おもちゃばこ
…(間)…
に、なげいれわすれ みむきさえされずに
かわいいウサギ なきごえもたてずに
ブリキのウサギ なきごえもだせずに
かわいいウサギ きしみおとたてた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

鉄葉の兎

http://piapro.jp/t/-dZd への投稿作品です。
閲覧時にエラーが生じているようなので再UPします。

参考画像
https://matome.naver.jp/odai/2133891469528188001/2133891502728203403

閲覧数:543

投稿日:2017/04/19 00:20:52

文字数:1,169文字

カテゴリ:歌詞

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