感情さえ　飲み込まれていく
痛み方が　よくわからなくて
装いながら　様子を窺う
テーブルトーク それさえ疑って

泣いてても笑ってても怒ってても同じなの？
作られているような表情の変化さえ
ゆっくりと再生されるビデオテープのよう
能面をかぶったまま笑うなよ
「蛇ニ見エルカラ」

目に映るものが　嘘ばかりだなんて
聴こえてるものは　せめて信じたいけれど

(Acuity その貫くような　　視線に迷う
Beauty その横顔さえも　僕を壊す
Crafty その考えさえも　共感しちゃう
Dirty 　 その側面さえも　僕は好きさ
Empty どうやったらそんな　風になれる？
Frosty　どうしたってそんな　風にはなれない
Guilty　こんなに膨らんだ　この気持ちさえ
Hasty　そういつもみたいに　躱されるんだろ）

完全に暴き出して負けを認めさせたい
どんな手を使ってでもいい引きずり出したい
変わらない表情を少しでも歪めたい
君じゃなきゃダメなんだよ手に入れたいんだ

当たり障りのない会話を続けている
バレバレのカードを必死で隠している
撃ち抜かれるその時に何を見るのだろう
答えなんて最初からわかってるのかも

感情さえなかったのなら
それだけでもよかったのにな
いつものように笑っている
黙っててくれ

「蛇ニ見エルカラ」