水しぶきまるで一縷(いちる)の芥
照らす陽は最早(もはや)陰(かげ)りを知らずに
贖(あがな)いの詩(し)明日に君を預けて
再会の地はまた此処で


空回る地に伏せるは殻にこもる片生(かたなり)
水に消えた先天的蟠(わだかま)り
寂れた自我はなし崩しの権化(ごんげ)と
風鈴の音が憂いにも


歌は部屋に響いて


また明日は遠くへと霞んで
篝火(かがりび)を頼りに聞いた
千を数えまた奈落の道へ
紛いなく影になって
満ち足りた光悦は悲惨で
涙すら惜しまず泣いた
声を数えまた堕落の道へ
この景色は黒濃(くろこ)く


満開のまるで悪意の桜
散らす花狂いなく風に吹かれ
朽ちる時は儚く火を隠して
進退の期は遠く消え


道に行く有象無象は内を暴く凶悪
水に溶けた甘い毒の胸騒ぎ
寂れた自我がまた君を調べては
狂乱の美は卑しくも


ただ水平の日々を


正解は遠くへと霞んで
エゴの意に怯えたように
罪を数えまた奈落の道へ
紛いなく塵になって
深海の暗さに勝った
傷付いた響きが抱いた
染みを数えまた堕落の道へ
この景色は黒濃く


安泰と平穏焦燥と見知らぬ
甘さに溺れてしまえたら


また明日は遠くへと霞んで
篝火を頼りに聞いた
千を数えまた奈落の道へ
紛いなく影になって
再会は光悦を携(たずさ)え
涙すら惜しまず泣いた
君を見つけまた甘美の道へ
この景色は色付く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

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僭越ながらasanuko様の曲に歌詞を付けさせていただきました。
https://piapro.jp/t/QtKl
一応、暗い部屋から抜け出せない少年を思い描きながら書いた歌詞です。

閲覧数:101

投稿日:2019/04/05 23:03:25

文字数:585文字

カテゴリ:歌詞

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