【ノケモノウサギ】
あなたの伸ばした背が
わたしはとても好きでした
わたしの縮こまった
背中よりも好きでした

好き嫌いはいたしません
お肉だって食べましょう
嘔吐きながらむせながら
あなたと同じ食べ物を

懸命に近づいて
必死になって追いかけて
与えられた 言葉は
たった一言「変だね」

泣いた 泣いた わたしは泣いた
赤い おめめ わたしはウサギ
泣いた 泣いた わたしは泣いた
寂しい 寂しい 心のウサギ


ためらいなどいたしません
お肉だって作りましょう
それが強い証なら
あなたと同じ世界なら

少しでも隣へと
躍起になって飛び跳ねて
側に居たい なのに
「一人でも生きられるね」

吠えた 吠えた わたしは吠えた
赤い おくち わたしはウサギ?
吠えた 吠えた わたしは吠えた
さもしい さもしい 心はウサギ


戻る 戻る 私は戻る
戻る? 戻る? 何へと戻る?
ウサギ ウサギ わたしはウサギ
ウサギ ウサギ おそらくウサギ
吠えた 吠えた わたしは吠えた
赤い おくち わたしはウサギ?
ウサギ ウサギ わたしはウサギ
ウサギだからもう戻れない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ノケモノウサギ

誰かに強いあこがれを抱いたとき、果たして人はありのままでいられるでしょうか?

あこがれた人に近づきたいと願ったとき、果たして人はその人のまねをせずにいられるでしょうか?

あこがれの人に拒まれたとき、果たして人は元の自分に戻れるでしょうか?

元の自分は、今の自分と何が違うでしょうか?
「元」であろうと「今」であろうと自分は自分なのに、果たして「戻る」ことはできるでしょうか?

閲覧数:100

投稿日:2014/11/25 14:42:15

文字数:483文字

カテゴリ:歌詞

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