二人で夜道を歩いたこと ちょっと少しだけ明るかったこと
彼は言う 「あれはなんて言う名前なの」 「ああそれはね、月って言うんだよ」


私はあなたがお気に入りで また夢から会いに行くから
貴方と私は相容れずに 冬の寒さも凌げそうにないな

そっと頭を撫でたことも 指先で頬を擦ったこと
気ままに歩いて過ごした日々 君に戯らされ
行きたい場所があるんだって言う　君には無理だと彼女は言う
塀に登って、屋根に上ったってさ　ああ、行けっこないから


ずっと、ずっと、君が最初なんだよ　それは変わらないよ
夜、街の風景に溶け込んで行ってく　君を探している
きっと、きっと、あなたと私となら　あの日に見た
月の裏側まで超えて行けるだろう
約束をしよう 沈むまでに


会えたら次は何て話そうかな また少しだけ大きくなったね
またねと言えないぐらいに夢中だったから、それのせいかな、それもあるかな
坂の上に君が待ってるなら 迎えに行くから。

ずっと、ずっと、あなたは恋したもの　遠く、見上げてるから
私も一緒に愛せたらな それだけでいんだよ、それだけでいいから
きっと、きっと、あなたと私となら　　あの日に見た
月の裏側まで飛んで行けるだろう
言えなかったことを　約束しよう

彼は言う あれはなんて言う名前なの
ああそれはね、月って言うんだよ